卒業式の写真を何度も何度も見返す。皆ともなかなか会えなくなるなと感傷に浸ろうとする。けれども、涙は一向に溢れてこない。
なんだろうこの気持ちは。
なんだか皆に取り残された気分だ。皆は、4月から社会人で、関東だなんだと配属先も決まり、散り散りになっていく。学生時代の仲間との別れも済ませ、期待に胸を膨らませ、いざゆかんという意思がみなぎっている。
それに比べて、おれは大学に取り残された感じだ。皆に1歩も2歩も何歩も遅れを取っている。そして、これからも離されていく一方だ。
皆が輝いていて、それが羨ましくて、自分はまだまだ輝けないことに焦りを感じてる。
おれが社会に出るには最短でもあと3年。その間に皆はどんな風に輝いて、自分に磨きをかけて、カッコよくなっているのだろうか。
まだまだ学生生活が続くおれは、大学生だった自分をまだ思い出として見れてないのだろう。
でも、それじゃダメだ。きっぱりと大学生だった自分とはおさらばして、勉強に打ち込まなければならない。それがおれの輝く道だと信じて。
そう社会人になる皆のような強い意志を持って。
初球ホームランを狙って。
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